医院名:美馬内科クリニック 住所:〒770-8012 徳島県徳島市大原町千代ケ丸127−1 電話番号:088-677-5171

ブログ

2020.01.24

便秘のおはなし その8

便秘のおはなし その8

便秘の解消方法について

今までのおはなしを踏まえて便秘の解消方法について
触れたいと思います。
便秘の解消方法はおもに2つに分けられます。
①生活習慣、②食事です。
今回は生活習慣についてです。

①生活習慣
 a.毎日朝食を摂るようにしましょう。
   人間には胃・大腸反射といって、食事を摂ると
   腸が動くという仕組みが備わっていて、
   特に朝食後は、その反応が強く起きることが
   わかっています。
   余裕を持って朝食を摂ることができれば、
   交感神経よりも副交感神経の活動が優位となり、
   腸管の動きが良くなります。

 b.規則正しい排便習慣をつけましょう。
   「旅先で便秘になって困った」と言われる方が
   あります。生活リズムや食事、睡眠の変化により
   腸のリズムにも変調を来します。
   毎日規則正しい生活を送り、食後(特に朝食後)は
   便意がなくてもトイレに行く習慣をつけましょう。

 c.運動やマッサージ
   運動やおなかのマッサージが便秘の解消に
   有用であると言われています。
   いずれも、医学的に明確な裏付けがある
   訳ではありません。今後の研究成果が
   期待されます。

  次は食事についてです。

【過去の記事はこちら】

便秘とは?

女性は便秘になりやすい?

高齢者の便秘

忙しいあなたも便秘予備軍ですよ

便秘の原因別分類

機能性便秘とは?

便を形作る成分とは?

2020.01.16

便秘のおはなし その7

便秘のおはなし その7

便をかたちづくる成分とは?

みなさんは便が何からできているかご存じでしょうか?
今回は意外と知られていない便のなり立ちについてご紹介いたします。

一般に健康な方の便は、その80%が水分からなります。
残りの20%を占めているのは、

①食べたもののカス、
②腸内細菌、
③腸管から剥がれ落ちた細胞、

と言われています。

このうちの腸内細菌は、わずか1gの便中に
約1兆個が含まれています。
この腸内細菌は、善玉菌、悪玉菌、
日和見菌(ひよりみきん)の3種類に分類されています。
これらの特徴をまとめると以下のようになります。

①善玉菌:悪玉菌や病原菌の侵入や活動をおさえ、
  腸の運動をうながして、腸の調子を整える。
  食物線維やオリゴ糖をエサにして増える。
②悪玉菌:腸管内容物を腐敗させ有毒物質をつくる。
  脂質やタンパク質をエサにして増える。
③日和見菌:善玉菌、悪玉菌の優勢な方の味方をする。

腸管内には1000種類、100兆個以上の腸内細菌が
存在していると言われ、これらを顕微鏡でのぞくと
あたかも植物が群生しているお花畑(英語でflora)の
ように見えるとのことで「腸内フローラ」と
呼ばれるようになりました。

よい排便習慣を得るためには、腸内フローラを
よりよい環境に整えることが大事です。

  便秘のおはなし その8に続く

【過去の便秘の記事はこちら】

便秘とは?

女性は便秘になりやすい?

高齢者の便秘

忙しいあなたも便秘予備軍ですよ

高齢者の便秘

便秘の原因別分類

 

 

 

2020.01.07

便秘のおはなし その6

機能性便秘について

 

生活習慣やストレス、加齢などの影響で、

腸管の働きが乱れることによって起きる

便秘を機能性便秘と呼びます。

これらは、腸管の動きが悪くなって

起きる便秘を「弛緩(しかん)性便秘」、

腸管は動いているのに、その動きが

乱れることで起きる「痙攣(けいれん)性

便秘」、便意を催すための直腸の

センサーの機能が低下するために起きる

「直腸性便秘」とに分類されています。

たとえて言うと、歯磨きペーストを

チューブから出すときに、端っこから

押し出すとスムーズにペーストが

出てきますが、このときの押し出す力が

弱いのが「弛緩性便秘」で、チューブの

あちこちを押してしまって、ペーストを

残すことなくきれいに出せない状態が

「痙攣性便秘」です。

直腸性便秘とは、便意を習慣的にがまん

していると、直腸内の便が常に

直腸を刺激するため、直腸のセンサーの

感度が落ちてしまい、直腸に便が入ってきても

便意を感じなくなってしまって便秘になるものです。

 

ただし、上記の便秘分類は古くから

わが国で使用されているもので、

国際的にはほとんど用いられないものです。

では、海外ではどのような分類が使用

されているのでしょうか?

海外では大腸(結腸)を通過する時間の異常と

直腸肛門機能の異常とに注目して、

「結腸通過時間遅延型」

「結腸通過時間正常型」

「便排出障害型」

とに分類することがスタンダードになっています。

この分類で問題となるのは、わが国では結腸通過時間の

測定検査法(マーカー法やシンチグラフィー)が保険では

検査ができないことや、直腸肛門機能の検査法が

普及していないことなどから実際に使用するのが困難で

あることです。

 

わが国でもこのグローバルスタンダードに

追いつけることが望まれます。

  便秘のおはなし その7に続く

【過去の便秘の記事はこちら】

便秘のおはなし その5

便秘のおはなし その4

便秘のおはなし その3

便秘のおはなし その2

便秘のおはなし その1

 

2019.12.09

12月7日 忘年会

12月7日(土)院長先生を始め、奥様、スタッフ(家族含む)

11名で忘年会を行いました。

 

普段診療室では話せない事や、院長に聞いてみたいことなど、ここぞとばかりに

聞きまくるスタッフや、食に徹するスタッフなど、終始笑いの絶えない会となりました。

 

また、今後の美馬内科クリニックの将来像や、今以上に患者様に満足していただくには

どのようにしたらいいかなど、意見交換の場にもなりました。

このような場を設けていただいた院長先生、奥様に感謝をし、

患者様がありがとうと笑顔で帰っていただける美馬内科クリニックになるよう

更なる高みを目指してスタッフ一同頑張っていきます。

 

皆様、今度ともよろしくお願いいたします。

 

2019.12.08

便秘のおはなし その5

便秘のおはなし その5

便秘になりやすい方について
ご説明をしてきましたが、
これまでの内容を踏まえて、
便秘の原因による
分類をご紹介いたします。

生活習慣やストレス、加齢などの影響で、
腸管の働きが乱れることによって起きる
便秘を機能性便秘と呼びます。

機能性便秘はさらに3つに分類されます。

そのほかには、大腸がんや手術による
癒着などが原因となる器質性便秘
甲状腺機能の異常や、ホルモンの影響で
おきる症候性便秘

薬剤によって引きおこされる
薬剤性便秘に分類されます。

 

1.機能性便秘
  ①弛緩(しかん)性便秘
  ②痙攣(けいれん)性便秘
  ③直腸性便秘
2.器質(きしつ)性便秘
3.症候性便秘
4.薬剤性便秘

このなかで、便秘の原因の多くを占める
ものが機能性便秘です。

次回からは機能性便秘についてお話
いたします。

  便秘のおはなし その6に続く

【過去の便秘の記事はこちら】

便秘のおはなし その4

便秘のおはなし その3

便秘のおはなし その2

便秘のおはなし その1

2019.11.19

便秘のおはなし その4

 

 

 

 

 

 

 

便秘のおはなし その4

忙しいあなたも便秘予備軍ですよ。

何かと気ぜわしい世の中ですね。

昔に比べると、働き方にも余裕がなくなってきた印象を

持つのは私だけでしょうか?

お忙しい方の生活習慣は、次のような要因で便秘になりやすい

とされています。

 

分刻みのスケジュールで動いていると、

ついつい食事をするのを後回しにして

しまいがちです。

食事をとらないと便の量が少なくなります。

ブレイクタイムでお茶やコーヒーなどの水分もとらないと、

さらに便は硬くなってしまいます。

 

また、トイレに行きたくても我慢して

しまうことも多く、便を硬くして

出しにくくしてしまいます。

さらには、便意を感じにくく

なってしまい悪循環に陥ります。

 

大きなストレスも交感神経の過剰な

興奮を起こします。そうすると、

腸管が緊張しすぎて便をうまく

送られなくなり、コロコロ便の

便秘になります。

  便秘のおはなし その5に続く

【過去の便秘の記事はこちら】

便秘の話 その3

便秘のお話 その2

便秘のおはなし その1

2019.11.07

便秘のおはなし その3

 

 

 

 

 

 

 

   高齢者の便秘

 高齢者の方も以下の要因で便秘になりやすい
 とされています。

 ●筋力の低下
 老化により筋肉が衰えると、腹筋力で
 腹圧をかけて、便を送り出す力が弱まります。
 若い方と比べると運動量も少ないことや、
 介護を受けるような状態になると、ますます
 運動不足になり筋肉の衰えが加速します。

 ●自律神経のバランス
 自律神経には、交感神経と副交感神経とがあり、
 これらは、たとえるとアクセルとブレーキの
 ようなもので、一般的には緊張をすると
 交感神経のはたらきが優勢になり、
 リラックスすると副交感神経のはたらきが
 優勢になります。
 血管においては緊張状態で
 交感神経が優勢になると、血管が収縮して
 血圧が上昇します。
 一方、腸管では交感神経がはたらくと
 その動きは緩やかになりますが、
 リラックスして副交感神経がはたらくと
 活発に動くようになります。
 副交感神経のはたらきは、年齢が上がるにつれて
 低下することが明らかになってきています。

 ●食事、飲水量の低下
 年齢とともに食事量も少なくなります。
 喉の渇きも感じにくくなり、水分の摂取量も
 少なくなる傾向になります。

  便秘のお話 その4に続く

【過去の便秘の記事はこちら】

便秘のお話 その2

便秘のおはなし その1

 

2019.10.30

便秘のおはなし その2

    女性は便秘になりやすい?

 みなさんも普段の生活で女性の方が便秘を訴える

 ことが多いことはご経験があると思います。

 女性は以下の要因で腸管内に便がとどまりやすく、

 その間に便から水分が過剰に吸収されてしまい、

 便が硬くなることで便秘になりやすいと

 考えられています。

 

●女性ホルモン

 実は女性ホルモンである黄体ホルモンは、

 大腸の動きを緩やかにすることがわかっています。

 このため、黄体ホルモンの分泌量が多くなる月経前や

 妊娠初期には特に便秘になりやすい傾向にあります。

 

●食事量が少ない

 食事量も男性と比べると少ないですし、

 極端なダイエットは、便の原料である食事繊維や

 水分摂取の不足につながります。

 

●筋力が弱い

 腹筋力も男性に比べると弱いために、腹圧を

 かけて便を送り出す力が弱く、便が腸管内に

 とどまりやすくなります。

 

●心理的な要因

 家事や育児に追われ、多忙であることから

 なかなかトイレに行けない、羞恥心から

 人前でのトイレを我慢すること、なども

 便が腸管内でとどまりやすくなります。

  便秘のおはなし その3に続く

  その1はこちら https://www.mima-naika.com/blog/1313/

2019.10.28

診察の順番まで車でお待ち頂けます

朝晩冷え込むようになってきましたね

しかし お昼はまだ暑かったり・・・

朝と昼の気温差で体調を崩されてないでしょうか?

10月に入り 

咳や高熱で受診される患者さんも増えてまいりました

診察までの間 マスクをしていても  や 鼻水 で

他の人の視線が気になる方もいらっしゃるとおもいます 

高熱で待つのも疲れますよね

美馬内科クリニックでは 呼び出しベル をご用意しております

ご自分の診察の順番が来る前に 

呼び出しベルにてお知らせ致しますので

診察まで気にすることなくご自分のお車でお待ち頂けます

ご希望があれば 病院内のベッドでお待ち頂くことも出来ますので 受付時にお申し出ください

 

 

 

2019.10.22

便秘のおはなし その1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私って便秘かしら?

 

便は健康のバロメーターとも言われていますが、

便秘でお悩みの方が多いのも実際のところです。

 

ところが、便秘の治療では、糖尿病や高血圧などの疾患と比べると、

下剤の処方を受けるだけ、という型どおりの治療が

なされていることが多いようです。

 

便秘が原因でイライラしたり、うつや

不安など心理的に不安定な状態になり、

日常生活に支障を来される場合もあります。

そこで、今後便秘症について触れてみたいと思います。

数回に分けてお話ししますので、どうぞよろしくお願いいたします。

まず、普通のお通じとは、どのようなものを指すのでしょうか?

個人差もありますが、一般的には、

1日3回から3日に1回程度が普通のお通じとされています。

 

1週間に便の回数が3回未満の方は便秘といえます。

さらに、

①便が硬い

②コロコロの便が出る

③いきまないとなかなか出ない

④便が残っている感じがある

⑤指でかき出したり、ウォシュレットで刺激して出している、

などの状態のうち

いずれか2つ以上にあてはまる方も便秘といえます。

  便秘のおはなし その2に続く https://www.mima-naika.com/blog/1339/

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